Ubuntu MATE【LinuxOS 第13弾】やってみた
※一部加筆修正しました。(20180405)
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実はずっと気になっていたUbuntu MATE。何がいいってあのカラーです(笑)
Ubuntu Desktop Image(以下「16.04」表記)に慣れてしまったために他環境に中々慣れないのですが、MATEはデフォルトで複数環境装備らしく、Unityランチャーも使えるということで気になってました。
まずは、ウチのPCでUbuntu MATE 16.04.3 64bitが動くか確認が必要なので、とりあえずISOをDL。
ライブUSBが無事に起動できたので、オフラインで色々探ってみました。
何より試したかったのがデスクトップの環境変更!
・Cupertino(macOS風)
・GNOME2(旧Ubuntu)
・Munity(Ubuntu 16.04風)
・Redmond(Winodws風)
・Ubuntu MATE
参考■
MATE Tweak>Interface>Panelsで変更できます。
MATE Tweakの場所は、
System(システム)>Control Center(コントロールセンター)>MATE Tweak
もしくは、
Preferences(設定)>Look and feel(ルック&フィール)>MATE Tweak
一つのOSでこれだけ環境切り替えできるなんてお得ですね! 気分で変えたい人には向いてると思う。その分容量食われるけど。
ところで、このUbuntu MATEですが、すでにUbuntu 16.04使用中であれば、直接MATE環境を追加インストールできます。つまり、わざわざISOから別インストールする必要がないし、アンインストールも可能です。(MATE以外でも同様)
では、Ubuntu 16.04 LTS 64bitにデスクトップ環境MATEを導入。
▼インストール
$ sudo apt install ubuntu-mate-desktop
$ sudo reboot
▼アンインストール※まだ試していません。ご了承くださいm(_ _)m※最下部に追記
$ sudo apt remove ubuntu-mate-desktop mate-* ubuntu-mate-* plymouth-theme-ubuntu-mate-* lightdm-gtk-greeter
$ sudo apt autoremove
インストール時、アプデ項目が350個超えててビビった(笑) 基本的に実行確認表示が欲しいので「-y」は打ちません。省略したい方は追記してOK。
※インストール後に再起動(reboot)の際、自動ログイン(パス省略)にしていると環境選択できないので注意。
再起動前に、システム設定のユーザーアカウントを開き、自動ログインを解除しておきます。
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ここからはUbuntu MATEになります。
改めて再起動するとログイン画面になり、画面右上の環境アイコンから「MATE」を選び、パス入力してログインするとUbuntu MATEの画面になります。
心配していたUbuntu 16.04に入っているデータ(アプリや個人ファイル)は引き継がれて(共有されて?)いました。
ただ、システム設定はデフォルト(English)になってしまったので、改めて日本語設定が必要なようです。
まずは地域設定の確認です。
Control Center(システム設定)>Language Support(言語サポート)
>Language(言語)
>Regional Formats(地域フォーマット)
こちらが「日本語」になっていることを確認。
システム設定の変更なので、反映させるためにPC再起動します。
次は日本語入力の設定。
>Input Method(インプットメソッド)>Add(追加)>Japanese(日本語)>Japanes-Mozc(日本語(Mozc))
「General(全般)>Next input method(次のインプットメソッド)」の変更に関してはお好みで。
重要なのは「Input Method(インプットメソッド)」の追加です。ここでMozcが追加されなきゃ入力できない…。
テキストエディターで日本語入力を確認します。
・パネルにある「JP」をクリックして「Mozc」を選択
・【カタカナ ひらがな】キーを押す
日本語入力できるようになりなした。
システム設定の表示言語はEnglishに、地域フォーマットを日本にしてしました。多少不便は出るでしょうが(主に自分の低英語力…)、画面は英語表示でかっこ良く。
一度MATEを終了し、Ubuntu 16.04で起動してみたら、MATE設定に釣られてEnglish変更されてた…(´・ω・`)
今更気づいたのですが、システムをEnglishにしてると日本語フォントの空間が大きくなります。フォント設定は同じはずなのに、行幅が高くなる不思議…。絵文字も崩れます。
結局システムを日本語表示にすることで解決というオチ。
そして何度か再起動して思いました。立ち上げが遅く…読み込みが長くなった気がします。
ログイン画面上でないと環境変更ができない(他の方法がわからない)ため思ったより使い難い。私は自動ログイン派です。
ちなみにMATEではパス省略はできるけど、ログインボタン(エンター)を押さなければダメです。
MATEの自動ログイン方法(コマンド操作)はあるのですが、試すにはちょっとPC事情的に心許ないので保留です。失敗してPC壊れたら困るので(^_^;)
設定変更の続きです。
ウィンドウ操作時にピコピコ鳴る音を消しました。
「☑ウィンドウとボタンの音を鳴らす」のチェックを外しました。
ついでにタッチパッドの設定。こちらは完全にお好みで。
私はエッジスクロール、水平スクロールOKで。ナチュラルスクロールはノートPCではしない派。
で、一番どうしようか迷っているデスクトップレイアウトですが…これが意外と落ち着かない。
ウェブブラウザを開いた時に、閲覧の邪魔にならないレイアウトって結構難しい。
最初Netbookにしてみたらブラウザのトップバーが邪魔で仕方なかった残念。Cupertino(macOS風)も悪くはないけどやっぱり上部パネルが邪魔に感じます。Redmond(Winodws風)もいいのですが、Unityが気に入ってたので結局Munityを使いやすいようにカスタムしました。
1)MATE Tweakのインターフェースで【Munity】に外観変更します。
2)パネルによく使うアプリの登録、または削除をします。
登録はスタートアイコンからアプリを選び右クリック、「このランチャをパネルに追加」します。
削除はアプリアイコンを右クリック、「パネルから削除」または英語だと「Unpin〜」。
ランチャのアイコン整理は基本ドラッグ移動です。手動中は自動位置整理されませんが、パネルから離れればある程度自動整理されるようです。
3)パネルのアイコンサイズ変更をします。
パネルの空白を右クリック「プロパティ」を開きます。
【全般】でサイズを「28」に変更、「自動的に隠す」にチェックを入れました。サイズはお好みですが、個人的に28〜32辺りが見やすいかな?
【背景】を「単色」にして、濃度を透過に全振りしました。透過と言っても、壁紙背景になるだけなのでパネルが透過するわけではない。
これで今まで使ってたUbuntu 16.04のデスクトップ環境に近付きました。
4)上部パネルを右クリック「設定」、「自動的に隠す」にしてみました。
これでディスプレイを目一杯使える(見える)ようになりました。これはUbuntu 16.04では出来なかったので嬉しい限りです。(PC負担は大きくなりそうだけど…)
↓(左)隠す前、(右)隠した後
比較しやすいようにUnityを出してますが、自動で隠れる設定にしているので画面スッキリします。
5)変更した設定を固定するために、MATE Tweakに登録します。
MATE Tweak>インターフェース>「パネルレイアウトの有効」
(「Custom:ユーザー名-tweak」で登録されます)
※パネル設定を変更した後に環境設定を弄ると、元が同じであってもデフォルト設定に戻されるので注意。
残念な点としては、Ubuntu 16.04で使用されているDash機能がないことでしょうか。意外とアプリ検索でよく使っていたし、気に入っていましたがさすがにMATEでは無理ですか。
それとホームディレクトリのランチャ登録が中途半端というか…Ubuntu 16.04だとデフォルトで登録されているのですが、右クリックで個別ディレクトリの選択ができるのですがMATEでは無理でした。かなり残念。
スタートアイコンから一々探すの面倒だからランチャ登録したかったんですけどね(´・ω・`)
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■MATEの削除(※追記 20180405)
実行しました。
▼アンインストール
$ sudo apt remove ubuntu-mate-desktop mate-* ubuntu-mate-* plymouth-theme-ubuntu-mate-* lightdm-gtk-greeter
$ sudo apt autoremove
更に↓
$ dpkg -l | grep "^rc" | cut -d " " -f 3 | xargs sudo dpkg -P
↑dpkg〜はremoveで残された設定【rc】等をまとめて完全削除【-P】するコマンドです。【勉強中21】も参考にどうぞ。
作業コマンド増やさないで最初からremoveじゃなくてpurge(完全削除)にすれば?とも思いますが…まあ段階踏んだ方が確実ですしね。MATE再インストール時には設定ファイルが残っていると時短になるので、完全削除するかどうかは個人判断。
▼アンインストール後の確認
①GRUB画面
しばらくの間、MATE版のまま残りました。ログイン画面はUbuntuになったのですがね。
試しにGRUB再インストールしてみたけど戻りませんでした。
ついでに待機ロゴもロスト( ゚д゚)<ナンデヤネン
(※数日後、アプデの影響でGRUB画面は変更されました)
(※数週間後、待機ロゴが戻りました)
②システム言語
日本語化した状態ではありましたが、言語サポートを開くとインストールを促されました。それを了承したくらいで他の設定変更はなし。
③おまけ・個人ディレクトリの表示
個人ディレクトリ名が日本語表示設定にされていますが、私は英語表示派なので変更しておきました。
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
他はMATEを削除するまで使っていた状況が保たれています。個人作成ファイルが消えていることもないです。
ただ、MATEでインストールされたプログラム(Plank、Qt4設定など)は残りますので削除するかはお好みで。