ノートPC HDD交換したった【前編】
※記事を一部修正をしています。主に誤字訂正、追加説明なので、主文には変更ありません。あと、画像を一点削除しました。ご迷惑をおかけして申し訳ありません…。(20170107)
2016年12月29日、ブログ投稿後。我が愛機ノートパソコンの再起動中にフリーズ発生。しかも更新プログラムの構成中の出来事だった…。
フリーズしてHDDが何一つ反応してくれないため、泣く泣く強制終了。
―――そう、強 制 終 了。
PCに詳しい方々ならお解りでしょう。HDDに止めが刺されました。
プログラム構成中の強制終了は一番やっちゃいけないことです。わかっているけどフリーズされたらどうしようもないじゃないか!!
一縷の望みを込めて、電源オン>通常の起動 or スタートアップの修復>再起動>ブルースクリーン>強制再起動>通常の起動 or スタートアップの修復>再起動>ブルースクリーン>強制再起動>通常の起動 or スタートアップの(以下略)
…ループって怖いね…。
強制再起動されるせいでシャットダウンすらさせてもらえない辛さ…。そして強制終了ですよね。もうこれ以上怖いものはないさ。
一晩悩んだ末に、HDDの交換を決意。年内復活を目指しました。
以前からHDDの調子が悪かったので、交換方法を下調べしていたのが良かった。HDDの目星も購入方法も複数調べていたのが助かった…理想の予定からはズレましたが。
ということで、この記事はHDD交換奮闘記(笑)の前編です。記録することが多かったので前後編に分けます。
まずは、必要情報から。その後に実践報告です。
【ノートパソコン スペック】
PC ■Gateway M-6839j(2008年1月~)
OS ■Windows Vista Home Premium SP2(32-bit)
CPU ■Intel Core 2 Duo T7250 / 2.0GHz / 2コア
RAM ■DDR2 PC2-5300 / 2GB(空き無し)
HDD ■250GB(WDC WD2500BEVS/2.5インチ/9.5mm/Serial ATA150/5400rpm/8MB)
メディア ■CD/DVDドライブ
ネットワーク■Bluetooth2.0、IEEE802.11a/b/g無線LAN、100BASE-TX/10BASE-T
コネクタ ■USB2.0(×3)
購入日■2008年春
ACアダプター■iBUFFALO ノートPC用ACアダプター 75W 19V FUJITSU/BSACA02FU19
※メーカー付属のACアダプターが壊れたので市販品を利用中。
【HDD換装 準備品】
●HDD(1TB/WD Blue WD10JPVX/2.5インチ/9.5mm/SATA3.0/5400rpm/8MB)
●OSディスク(PCメーカー付属/Windows Vista™ Home Premium)
●PCのマニュアル本(HDD交換方法が書かれているもの)
※機種によっては本体を分解する必要があります。必ず事前確認しましょう。
●+(プラス)ドライバー
●エアダスター
●作業台の拭き掃除道具(ドライ&ウェットシート)
●HDD保管用の準備品
・古いHDDの保管用ケース、または静電気対策されたビニール袋
・乾燥剤(精密機器なので湿気、埃は大敵)
※新しいHDDの空き箱、空きビニール袋、乾燥剤を再利用しました。
※静電気体質の人は、静電気除去の準備を!
●LANケーブル
※無線設定にするまでは有線LANで作業です。VistaはWindowsの中で群を抜いて容量でかいので、頼りにしてます。(Win10は16~20GB、Vistaは40GBは必要らしい。※参照■Windows10 動作環境 : よくある質問・サポート情報 | パソコン工房【公式通販】)
【注意事項】
◆これから行う作業のすべては自己責任です。本体、パーツに破損などが起こっても各メーカーの保証はありませんので十分に注意すること。
◆HDDについて
交換前のHDDの型を調べましょう。ウチのHDDは↓でした。
・サイズ・・・2.5インチ
・厚さ・・・・9.5mm
・接続規格・・Serial ATA150
容量については、250GB→1TBに増やしました。正直500GBで十分だったのですが…店になかったものは仕方ない。
自分が普段PCでどれだけの容量を使っているのか確認して容量を選びましょう。また、ノートPCによっては限度容量があるかもしれないため、メーカー型番から調べておいた方がいいです。
一部のモバイルPCを除けば、2.5インチ/9.5mm対応だと思います。7.0mmサイズのHDD/SSDが増えていますが、スペーサー(サイズ調整)が市販されている(自作する猛者もいますが…)ので「9.5mmじゃないから買わない!」なんて考えはいらないです。
ちなみに、HDDの他にSSHD、SSDといったディスクドライブがあります。処理速度としてはHDD≦SSHD<SSDですが、価格も比例します。放熱具合はHDD≧SSHD>SSDですかね。
結局自分は低価格を選びました。あと、HDDは故障の前兆がわかりやすいという理由もあります。SSDはある日突然故障するとか言われたら…ねぇ?
・SSHD・・・HDDとSSDを兼ね備えたハイブリッドドライブ。HDDより起動が速くなるが、放熱は同様らしい。
ホントはね、通販でSeagate SSHD 1TBを狙っていたんですよ。でもPC使えなくなって通販ができなくて…。ケータイの通販って精密機器の購入には不安が大きくて…それに今すぐ届くわけでもないから、ヨドバシカメラに直接買いに行きました。ヨドバシの前にソフマップにも見に行きましたが見事に2.5インチHDDが全種完売されていました(笑)
ヨドバシにSeagate SSHDはありました…が、狙っていた某通販サイトより高く…これ買ったら帰りの交通費やべぇ(笑)となったので、諦めました。(寒い懐事情はスルーで)
色々悩んだ末に、前HDDと同じWestern Digital社製品にしました。
◆SATA(S-ATA/Serial ATA/Serial Advanced Technology Attachment)について
IDE・SATAという異なるコネクタ形状があります。HDD/SSDを繋ぐ際、絶対に確認しなければなりません。現在主流はSATA3.0ですが、SATAはコネクタ形状が統一されているため、SATA1.0の本体にSATA3.0を接続することが可能ですが、下位互換なので、速度は遅い規格に合わされます。
・IDE ・・・・・ATA(パラレルATA/PATA)、Ultra ATA(U-ATA)、ATAPI(光学ドライブ)
・SATA・・・・・Serial ATA 1.0(1.5Gbps/150MB/s)
・SATA II ・・・Serial ATA 2.0(3Gbps/300MB/s)~ver.2.5、2.6
・SATA III・・・Serial ATA 3.0(6Gbps/600MB/s)
※eSATAというものもありますが、ウチのPCは適応外なので省きました。
【HDD交換 実践】
まずは下準備。
◆作業台の埃取り
精密機器に埃は大敵なので、まずは拭き掃除。テーブルが狭いので床でやりました(笑)
◆パソコンに取り付けられたケーブル類を外す
ACアダプター、無線スイッチオフ、無線マウスのUSBも忘れずに。
◆ドライバー、エアダスターの準備
作業の邪魔にならないように置きましょう。
◆新しいHDDをすぐに開封できるように手近に置く
箱から出し、緩衝材からも出すが、本体の袋はまだ開封しない。
バーコードにモザイクしてます(笑)
そして実践。
◆PC本体を裏返して、バッテリーを外す
外し方はマニュアル本等で確認しましょう。
(エアダスターで本体とパーツの埃を掃う・・・意外と隙間に埃がいます。)
◆+ドライバーでハードディスクベイカバー(蓋)を開ける
ネジはなくさないように注意!
意外と蓋が開け辛かった。最終的に力技になったけど、真似しないでください。
(エアダスターで埃を掃う)
◆+ドライバーでHDDカバー(金具)のネジを外し、黒いフィルムを持ちスライドさせて本体接続から外す
ここで左端に隙間埋めのゴム×2に気づき、取り出してからスライドさせました。
◆HDDを本体から取り出す
真上には取り出せないような構造になっていたので手前斜めに持ち上げて取り出す。地味に時間がかかりました。
◆+ドライバーでHDDを金具から外す(側面ネジ×4)
この時、HDDの取り付け向きを確認。
(エアダスターで埃を掃う)
◆新しいHDDを開封して、金具に取り付ける
ネジに緩みがないか確認。
(エアダスターで埃を掃う)
◆HDDを本体に戻す
隙間埋めのゴムも忘れずに。ネジの緩みがないか確認し、蓋をしてバッテリーも取り付ける。
◆古いHDDを片付ける
古いHDDは、開封して空いたビニール袋(乾燥剤付き)に入れ、破棄するまで保管しておきます。
裏蓋の開閉、HDDの取り出しに時間かかりました。蓋は開けるときに蓋爪の引っかかりに梃子摺り、閉めるときにネジ位置と爪で苦労しました。HDDは取り出し方が分かりにくかった…。
手順は難しくないので、10分ほどで終わると思いますが、自分は蓋と取り出しに梃子摺ったせいで30分かかりました…。
そしてエアダスターが大活躍しました(笑)
後は、HDDが初期不良を起こさないか、不良品じゃないか祈るだけ・・・。(PCとの相性も問題…)
【OSインストール】
幸いにもメーカー付属のOSディスクがあったので、新しいOSを買わずに済みました。ただし、Vistaだけど・・・。
説明面倒になったので箇条書きします。↓
◆ACアダプター充電(1時間以上放置)
◆電源ON
◆即座にCD/DVDを開き、OSディスクをロード
◆BIOSから自動展開
◆ライセンス同意、Windows Vista™ Home Premium(無印)インストール
◆言語設定>次へ>「今すぐインストール」を選択
◆カスタム設定を選択(アップグレード選択が無効のため)
◆インストール場所の設定(HDDへ)
◆展開中、自動的に再起動
◆最終処理で再び再起動
◆アカウント、PC名、日時設定の後、インストール終了
※この時点ではセーフモード画質なので、違和感だらけです。
まずは無事にHDDを認識、OSインストールもできたのでホッとしました。Webで調べたところ、一ヶ月で不具合が出た…なんて事例もあるのでまだまだ油断はできませんが。
念のため、シャットダウンからまた電源を入れ、OS起動を確認しました。
早い段階でタッチパッド操作ができたのは嬉しい誤算。キーボード操作も覚悟していましたから。
ここまでは自室で作業しました。次はインターネットに繋げるため、一度シャットダウン。LANケーブルを持ってルーターのある部屋に移動。
【Vistaのアップデート】
この段階ではVista HP(無印)であり、SP2は入っていません。そのため、必要ソフトのDLがままなりません。(Vista SP2対応ソフトばかりだから…)
なので、まずはSP2の取得を目指します。
※【HDD換装 準備品】でも書きましたが、Vistaは容量がでかいので有線LAN作業に頼ります。また、本体やルーター、ケーブル速度によって作業時間に差が出ることを念頭においてください。
※気づくのが遅れましたが、Vistaの標準ブラウザはIE7であり、IE9ではありません。ご注意を!
では実践へ。
◆PC起動、有線LANでインターネットに繋ぐ
◆Windows Update(104個、失敗あり)
◆SP1、SP2、手動用更新プログラムをDL・ファイルを保存(※1)、再起動
◆LANケーブルを外し、インターネット接続を切る
◆オフラインインストール(※1)の後再起動、画面設定が正常化(※それまでセーフモード画質だった)
Updateの失敗分は、SP1、SP2対応のプログラムが大半なので最初の段階では失敗して当然です。なのでSPのインストールを済ませてから、改めてUpdateします。
(※1)参照■解決!7とVista更新プログラムの確認が終わらない対策まとめ | パソコンりかばり堂本舗
元々、Vistaの更新確認がいつまで経っても終わらない原因を調べていて見つけた記事です。手動インストールを実践して再起動の最中にフリーズしてしまったことがHDD故障のとどめでした…。
SP1、SP2、IE9のDLリンク紹介、オフラインインストール推奨の理由・注意事項も記載されていて、本当に助かりました。
ちなみに、Updateの長いインストール時間を使って、参照サイトで紹介された更新プログラムをDL保存しておきました。
以下、オフラインインストールしたVista用プログラムです。
・Windows Vista Service Pack 1 (5言語用スタンドアロン版) (KB936330)
・Windows Vista Service Pack 2 (5言語用スタンドアロン版) (KB948465)
4回に分けてオフラインインストール、再起動しました。故障時のように構成に時間がかかりすぎるのを避けたかった…。実際SPは時間がかかった。
SP1は正直いるのかわからなかったが、SP1→SP2の方が確実だろうと踏んだだけ。HDD容量は十分なので、安全性を取りました。
ちなみに、参照サイトでもう一つ推奨された更新プログラム↓
は、IE9が入っていること前提の更新プログラムであり、この段階ではIE7だったので後回しです。DL保存はしましたが。
アップデート始めたのが12月30日の夜9時前、キリのいいところで止めたのが日付変わって2時過ぎ…さすがに寝たいですよ。
ちなみに、この時点ではまだセキュリティソフトがDLできていません。理由はVista SP2、Adobe Flash PlayerがないとDLページが開かないため(泣)
ところで、現在はLANケーブル繋ぐだけでネット接続できるので嬉しい時代になりましたね。昔はプロバイダディスクのインストールから始めなきゃいけなかったし。
自分は試す気がなかったのですが、無線LAN設定って最初の段階でできたのでしょうか?やれたとしても更新プログラムが多すぎて更に時間かかったでしょうが…。それに、セキュリティソフトが入れられない状態だったから危ないでしょうしね。(有線でも危ないけど…)
さて、長くなったので今回はこの辺で前半終了。後半へ続く!